妊婦健診から分娩まで対応しています。妊婦健診時には4D超音波を使用します。赤ちゃんの様子がより立体的に見ることができます。また、健診時の動画はご自身のスマートフォン等にダウンロードすることができます。助産師や管理栄養士による個別相談も応じますので、気になる点はお聞き下さい。
        また、万が一の異常も早期発見できるよう、各種検査も充実させています。羊水検査や無痛分娩も実施しておりますので、ご希望の方は、診察時にご相談下さい。
        
        
       
      
        妊婦健診の内容・費用
        当院では茨城県の規定にそって以下のように検査を施行することになります。県によっては自己負担額が異なりますのでご注意下さい。また、保険診療が発生した場合は、負担額が異なりますので、ご了承下さい。
          なお、基本的な健康診査(問診、尿検査、血圧、子宮底長、腹囲、浮腫、体重 等)と超音波検査は毎回行います。
        
        
          
            
              | 公費の用紙 | 妊娠週数 | 基本検査以外の健診内容 | 備考 | 自己負担額 | 
            
              | 第1回 | 8週頃 | ・血液検査 ・子宮頸がん検査(細胞診)
 |  | 茨城県 6000円 栃木県 2350円
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              | 第2回 | 12週頃 | ・乳房超音波検査 | 多少お時間をいただきます。 | 3000円 | 
            
              | 第3回 | 16週頃 |  |  | 1500円 | 
            
              | 第4回 | 20週頃 | ・血液検査 ・心電図
 |  | 茨城県 2500円 栃木県 6000円
 | 
            
              | 第5回 | 24週頃 |  |  | 1500円 | 
            
              | 第6回 | 26週頃 | ・糖負荷血糖検査 ・血液検査
 | 糖負荷血糖検査は1時間かかります。午前・午後とも早めの時間にご予約下さい。 | 茨城県 3000円 栃木県 4000円
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              | 第7回 | 28週頃 |  |  | 1500円 | 
            
              | 第8回 | 30週頃 | ・クラジミア検査 |  | 茨城県 400円 栃木県 0円
 | 
            
              | 第9回 | 32週頃 |  |  | 1500円 | 
            
              | 第10回 | 34週頃 | ・B群溶連菌検査 ・血液検査
 |  | 茨城県 500円 栃木県 3500円
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              | 第11回 | 36週頃 | ・胎児心拍モニター | 多少、お時間を頂く場合もございます。 | 茨城県 2500円 栃木県 500円
 | 
            
              | 第12回 | 37週頃 |  |  | 茨城県 0円 栃木県 1500円
 | 
            
              | 第13回 | 38週頃 |  |  | 1500円 | 
            
              | 第14回 | 39週頃 | ・胎児心拍モニター | 多少、お時間を頂く場合もございます。 | 2500円 | 
          
        
        次のような症状がある場合は、必ず受診するかもしくはお電話でお問い合わせ下さい。
        
          - 出血
- 腹痛
- 嘔吐を繰り返す
- 急な体重増加
- 手足のむくみ
- 頭痛
- 目がチカチカする
- 胃が痛い
- 水っぽいおりものや通常と違うおりもの など
当院では健診時毎回、胎児超音波検査を施工しております。
          もし胎児の異常が疑われた場合、本人への告知を原則としておりますが、告知を希望されない方は、前もってお知らせ下さい。
        妊娠中につわり、出血、下腹痛などで仕事を休業する場合には、必ず診察を受けて下さい。受診せずに休業した場合、後からでは診断書を出せないことがありますのでご了承下さい。
        初産の方はなるべくたんぽぽ外来を受診しましょう。超音波検査や授乳・乳房ケアなどの研修を受けた助産師および看護師による妊婦健診です。母乳や育児のことなど、色々な悩みやご希望を伺いながら行います。
       
      
      
        妊娠中の検査について
        妊娠初期の検査
        
          
            - 血液型
- 赤ちゃんと血液型不適合の可能性があるか、また万が一、輸血が必要になることもあるため、ABO式とRh式の検査をします。
            - 不規則性抗体
- ママの血液中(血清中)に特殊な抗体(抗D抗体など)が存在するかどうかを調べます。輸血が必要になったときに備えての検査です。
            - 随時血糖値
- 食事に関係なく血糖値を測定します。糖尿病のふるい分けのために行います。
            - 貧血
- 妊娠すると胎児が血液を必要とするため、ほとんどの方が貧血になりやすくなります。妊娠初期と中期、後期に検査をします。
            - 風疹
- 小児では感染しても軽症に経過しますが、妊娠初期に羅患してしまうと赤ちゃんが「先天性風疹症候群」となり、目や耳・心臓などに影響を受けることがあるため、抗体を持っているかどうかを調べます。抗体がない場合や少ない場合は、産後1ヶ月健診時に風疹ワクチンの接種をお勧めしています。
            - 梅毒
- 梅毒に感染していると、流産・早産や死産の危険があるほか、赤ちゃんにも感染することがあります。
            - B型肝炎・C型肝炎
- B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスを持っていると、赤ちゃんにも感染する危険があります。お母さんも定期的な内科での診察や治療が必要となることもあります。B型肝炎ウイルスを持っている場合には、赤ちゃんが生まれてからガンマグロブリンやワクチンを注射します。
            - HIV
- AIDSウイルスを持っていると、赤ちゃんにも感染する危険があります。
            - HTLV-1(成人T細胞白血病)
- HTLVは成人T細胞白血病の原因ウイルスで、そのウイルスを保有するごくごく一部の方が(全ての方ではありません)白血病を発症すると言われています。赤ちゃんには母乳を介して感染することが多いとされています。
            - 子宮がん検査
- 最近20〜30代での子宮がんが増加しており、分娩後はなかなか検査する機会がないため、妊娠初期に行います。
            - 乳房超音波検査
- 妊娠中期から授乳期にかけては乳房検査が困難なので、初期にスクリーニングを行います。
 
        ※当院では健診時毎回、胎児超音波検査を施行しております。もし胎児の異常が疑われた場合、本人への告知を原則しておりますが、告知を希望されない方は、前もってお知らせ下さい。
        妊娠中期の検査
        
          
            - 心電図
- 妊娠はママの心臓に負担がかかります。心臓に何か病気があるかどうか確認します。
            - 糖負荷検査
- 妊娠糖尿病のスクリーニング検査です。食事を問わず行います。検査用糖質液を飲んでから1時間後の血糖値を測定します。
            - クラミジア
- 子宮入り口の分泌物を採取し、クラミジアという微生物の感染を調べます。感染している場合は、赤ちゃんが新生児肺炎や重症な結膜炎になることがあるため、抗生物質を内服して治療します。
            - GBS
- GBSとは"B群連鎖球菌"のことです。膣内にこの菌が存在すると分娩時に赤ちゃんに感染することがあり、敗血症や髄膜炎などの病気を引き起こすことがあります。GBSが検出されたときには、お産の時に抗生物質(ペニシンリン系)を点滴投与します。
            - トキソプラズマ
- ネコを最終宿主とする原虫で、糞便を介してヒトに感染します。ネコ以外のペットでも保菌が認められ、豚などの生肉も感染の原因になります。母体に症状があらわれなくても、妊娠中に感染すると赤ちゃんが「先天性トキソプラズマ症」になることがあり、流産や早産の原因になることなどがあります。
 
        妊娠後期の検査
        
          
            - NST(ノンストレステスト)
- おなかの赤ちゃんの現在の健康状態を見る検査です。半座位になっていただき、おなかに「胎児監視装置」をつけて赤ちゃんの心拍数と動き、子宮収縮の具合を記録します。
            - エストロテックスライドテスト
- 妊娠39週以降に行う検査です。尿中のエストリオールという物質を測定し、胎盤がきちんと働いているかどうか調べます。
 
        母体血清マーカー(Quad Test)について
        一般的に胎児がダウン症である確率はお母さんの年齢が上がると共に上昇してきます。20代のお母さん達の間では1000〜2000人に1人の確率でダウン症の子が生まれてきますが、お母さんが35歳になると300人に1人までに上がってきます。
        この検査は妊娠15〜17週頃にお母さんの血液(約5cc)を採血し、その中の化学物質(a-フェトプロテイン、ヒト絨毛膜性ゴナドトロピン、非抱合型エストリオールなど)を測定することにより、胎児のダウン症や脳・脊髄の形成異常等の確率を推定する検査です。
        この検査ではあくまでも確率を判定するものであり、断定的な結果が出るわけではありません。お母さんの年齢が高いほど陽性になる確率が高くなりますが、たとえ確率が低くても胎児がダウン症である可能性も少なからず残っています。確率が高い場合は、次の検査(羊水検査)へすすむ場合があります。
        羊水検査について(事前に予約が必要です)
        妊娠16〜18週頃に超音波での胎児の位置を確認し、安全な部位に針を刺し羊水を20cc程採取します。羊水中の細胞を培養して染色体の異常を調べる検査です。
          羊水を検査すればほぼ確実に染色体異常の有無がわかります。
        しかしこの検査でわかるのは染色体の異常だけですので、奇形など全ての異常を発見できるわけではありません。また、結果が出るまでには3週間程かかり、検査の際には子宮に針を刺すので0.3%前後の頻度で流産や感染が起こる可能性があります。検査後は感染・子宮収縮予防の為に薬を内服していただきます。
        胎児に染色体異常がみつかった場合について、検査を受ける前に御夫婦と担当医の間で十分に話し合われることをお勧めします。
        母体血清マーカーという検査は、全ての妊婦さんを対象に検査をすることも意味があるのですが、費用が2万円程度かかります。年齢が若くても、家系にダウン症や染色体異常のお子様がいたり、初期の超音波検査で何か疑わしいがある場合に検査をお勧めしています。また、高年齢(35歳以上)のお母さん方にはどうしてもダウン症が心配ならば最初から羊水検査をするのも一つですし、次のNIPT検査をするのもよいかもしれません。少し心配という程度の不安であれば、まず母体血清マーカー検査を行なって確率が高い場合には羊水検査を、低い場合には経過観察とういう風に考えてもいいかもしれません。もし理解しにくいことや不明な点がある場合は担当医にご相談下さい。
        
		
		  
		NIPTについて
        当院は日本医学会(出生前検査認証制度等運営委員会)の認証を受け、母体血を用いた新型出生前検査(NIPT;非侵襲的出生前検査)を2022年10月より開始しました。
			在籍する臨床遺伝専門医・産婦人科遺伝診療学会認定医(周産期資格)を持った医師により、出生前検査及び結果説明を行い、ご夫婦に寄り添った遺伝カウンセリングを行なっております。希望される方には、岩手医科大学臨床遺伝科の医師及び遺伝カウンセラーとのオンライン面談もご案内します。
        検査内容:21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーのみが対象となり、その他の疾患や性別の診断などを行うことはできません。
			検査説明:ご夫婦で当院に来院いただき、担当医より説明を行います。(事前に電話予約をお願い致します。)
		その後、出生前検査動画をご夫婦で供覧していただき、ご理解ご了承頂いたご夫婦にNIPTを行います。
		検査時期:妊娠11週0日~妊娠14週6日まで
			検査日程:曜日の指定はありませんが、事前予約が必要です。
検査費用:自費診療となります
		  
			
				
					| ◎NIPT検査 ※遺伝カウンセリングの料金を含む
 | ¥180,000 (税込)
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					| ◎遺伝カウンセリングのみ | ¥10,000 (税抜)
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        ※NIPTをご希望の方、ご相談したい方は、外来担当医へご相談ください。
			
		 
		  
        妊娠中に休業した場合の勤務先への診断書について
        
          妊娠中つわり、出血、下腹痛などで仕事を休業する場合には、必ず診察を受けて下さい。受診せずに休業した場合、後からでは診断書をだせないことがありますのでご了承下さい。